食べたパンが消化しきらない中、輝好は借り物競争に望んだ。


といっても、白羽高の借り物競争は少し違う。


物を借りるのではなく、人を借りるのだ。


条件にあった人を連れていく。


輝好の番まであと2列。


輝好はグラウンドを一通り見回し、どんな人がいるかを頭の中に記憶した。


アクセサリーを身につけている者―


帽子を被っている者―


制服を着ている者―


そして輝好の番がやってきた。