あっという間に午前の種目は終わった。


昼休み、輝好が凛と秋覇と共に昼食をとっていると、クラスメートである西沢が駆け寄ってきた。


「鷹須賀―!!!」


必死に輝好を探していたらしく、息を切らしている。


「午後の借り物競争、出てくれないか!?田口のやつが怪我しちゃって」


「他のやつじゃだめなのか?」


「ほら、中間順位あんまりよくなかったろ?だから、どうせなら速そうなやつに点とってもらおうと思って」


この通り!と大袈裟に西沢が手を合わせる。


輝好はため息をついた。


「…分かった」