「・・・どういう関係なんだ?」


「姉だよ」


まさか、こんなに簡単に身元が割れるとは思わなかった。


しかし、ここからが問題だ。


分かったのはいいが、まさか「あなたの姉は死んでいて、幽霊としてこの世に存在している」なんて言えるわけがない。


もし言ったとしても信じてもらえないだろう。


「探してるって、家出かなんかしたの?」


凛が身を乗り出して興味あり気に尋ねた。





「去年から行方不明なんだ」