「ふぅ」


腕組みしている秋覇に輝好が目をやった。


「お前はしなくていいのか?」


「明日・・・3人で話せない?ちょっと相談があって」


輝好の問いかけには答えなかった。


逆に秋覇が輝好に質問する。


3人ということは凛も含まれているのか。

「あぁ、かまわない」


内心、面倒くさいと思ったが、断る理由もないので承諾した。


「じゃぁ、またメールするよ」


秋覇は、ありがとうと言い残し自分のクラスへ戻った。


チャイムが鳴り、凛がブツブツ小言を呟きながら、輝好の後ろのに戻ってきた。


「凛」


「何~?」


誰かに借りたであろう参考書に目線を落としたまま、凛は答えた。


「水城が、俺達に相談があるらしい。明日空けておけ」


「秋覇が?へぇー何だろ?」


「さぁな」


ここで桜井が入ってきたことにより二人の話は中断された。