「輝好ーー!!」


翌日、いつも通り学校へ登校すると凛が輝好に飛びついた。


その後ろでは秋覇が傍観している。


三人は仲良く(?)7組へ入ると、輝好の席に集まった。


他の人たちは皆、参考書を開き勉強している。


「なんで皆勉強してんの?」


凛が辺りを見回し不思議そうに尋ねた。


「今日、テストだからじゃない?」


秋覇が答えると凛はみるみるうちに青ざめていく。


「はっ!?聞いてねぇし、そんなの!!」


凛は自分の席に座り、教科書を広げた。


「範囲は中学生の分だよ。応用利かせてくるだろうね」


自分が持っている教科書は役に立たないことが分かると、凛は他の友人のところへ駆け寄り、一緒に勉強し始めた。