え・・・?





今、男共の低音ボイスに混じって女の声が・・・





「おい、今誰か高い声出したか?」


「?高い声?」


「輝好の空耳なんじゃん?」


輝好が後ろを振り返ると、先程までは気配すらなかった女の子の姿が輝好の目に今、しっかりと映った。


容姿から自分達と年は同じくらい。


「おい、あいつは誰だ?」


「は?誰って何が?」


凛は不思議そうに首を傾げながら輝好の目線を追った。


「?誰もいねぇじゃん」


「確かに誰も居ないね」


秋覇も輝好が見たものを否定した。


しかし、今もなお輝好の前に女の子は存在した。