私立、白羽高は全国でも有数のハイレベル校で有名な、男子校だった。


文学も然ることながら、スポーツにおいても名誉な地位を度々修めているので、競争率も一段と激しい。


内部入学と外部入学があり、輝好は今年の外部生の主席だった。


輝好はクラス分けの表が貼ってある中庭へと向かった。


そこは青い芝生が広がっており、花壇にはマリーゴールドが入学を祝福するかのように開花していた。


前方に生徒の群れができている。


案の定、生徒達の前の壁に600人もの名前が書き記された紙がガムテープで止められていた。


輝好も群れの合間を縫い、見えやすい位置まで移動すると自分の名前を探し始めた。


いくら50音順に名前が並べられているからといっても、15組まで書き出されている表から名前を見つけるのは骨が折れる。


5組まで目を通したその時、ズシッと肩に重みを感じた。