とりあえず秋覇は、落ち着くまで輝好の家の滞在することになった。


秋覇が荷物を持ってくつのは五時間後。


時間を持て余している輝好は、秋覇のことを神音に相談した。


今や、神音は輝好のカウンセラー的存在だ。


「そうしたの?浮かない顔して」


輝好はことの経緯を全て話した。





いじめが終えたこと





秋覇が家出したこと





神音は一つ一つ聞き漏らすまいと、輝好の言葉に耳を傾けた。


「秋覇君は・・・家族とあんまり上手くいってないんじゃない?親と対立しているのかも」


秋覇の家が金持ちであることは、秋覇姉の件でのお宅訪問でよく分かった。


金持ちの家は跡取り問題がどうとか、よく聞く。


もしかしたらその類かもしれない。


「少し、秋覇君と向き合ってみたら?自分のことを聞いてもらえるだけで、気持ちが楽になることはよくあるし・・・」


神音のアドバイスを受けた輝好は、秋覇が来る前にと帰宅した。