言われた通りに目をつぶって待つ。
「優珠華、目開けていいよ。」
「あっ!」
目の前にはバースデーケーキが…。
「優珠華、誕生日おめでとう。」
すごくうれしい。
目から涙が溢れた。
「優珠華?」
「來斗、すっごくうれしい。ありがとう。」
「どういたしまして。」
そう言って來斗が涙を指でやさしく拭いてくれた。
そういう來人のひとつひとつの動きにキュンとする私は來人の事大好きなんだなぁって思う。
「ケーキ食べよっか?」
「うん♪」
來斗がケーキを切ってくれた。
「ケーキおいしい♪」
「優珠華が喜んでくれてうれしいよ。ってか優珠華、ほっぺにクリームついてる。」
「えっ?」
気づいた時にはもう來斗が私のほっぺについたクリームを舐めていた。
「ら、ららららいとっ?どうしたの最近の來斗いつもと違うよ?」
「だって優珠華に俺の事だけ考えてほしいから。」
「えっ?」
「だから、俺に夢中になるほど惚れさせてやるよ。」
いじわるに言う來斗。
「そんな事しなくても私は來斗に夢中だよ。」