「そっか。良かった。」

超笑顔の來斗。

來斗の笑顔って可愛いんだよなぁ。

自分の顔が熱くなっていくのがわかる。

なんだろう、この気持ち。


「優珠華、大丈夫か?顔が赤いけど…」

そういって來斗の手が伸びてきた。

「熱っ!!優珠華、熱あるんじゃないのか?」

來斗の心配そうな顔。

ついみとれてしまった。

「と、とにかく大丈夫だから!私、勉強するねっ!!」


机に向かおうとしたその時

ぎゅう…

体が動かない…

來斗が私を抱きしめていた。

「ら、來斗…?」

「お前が大丈夫っていうならいいけど、あんま無理すんなよ。俺、優珠華が調子悪いの見るの辛いから…。」