家についた。


多分この人の家だろう。

「入って。」

その高校生は私を部屋に入れてくれた。


「どうしたの?あんな所で。」

心配そうに聞いてくれた。

全部話した。



「そうだったんだぁ。じゃ、俺ん家泊まる?」

「え!?」

「だって行く場所ないんだろ?だったら泊まりなよ。親は単身赴任中でいないし。」


「…じゃ、お願いします…。」


「うん。あっ!ちなみに俺、矢上 來斗。來斗でいいぜ。キミは?」


「えーっと…神野 優珠華です。」


「優珠華っていうんだ。優珠華、よろしくな。」


そうして私は來斗の家に居候することになりました。