<side GOU>
親父とお袋が離婚した。
まぁ、時間の問題だと思ってたけど。
「兄弟を引き離すなんて止めて下さい…」
「………」
無言で俺の腕を掴んだ親父。
掴まれた腕の痛さに顔が歪む。
俺の腕を掴んだのはたまたまだろう。
「離せよ親父…俺は行かねー!」
「………」
「……くっ…」
無言の重圧に逆らえず、ただ腕を引かれその場を後にした。
仁は泣き崩れたお袋に寄り添い、最後まで親父を睨みつけていた。
それから俺は荒れに荒れた。
親父に逆らうよう家に帰らず、ケンカに明け暮れる日々。
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