「………海斗」



ギロッと睨む豪に「おお恐っ」と言って海斗は前を向いてしまった。



「あのっ…自分で出来るから…」



「いいから…気にすんな」



豪はゴシゴシと頭を拭き、あたしはされるがまま身を任せていた。



その内に、心地良くなりうとうとしだしたあたしは、豪の肩に寄りかかった所で眠ってしまった。



─────……
────……
……──



何だろうふわふわと心地よい。



「んっ……ん」



「あやめ…気が付いたか」



「えっ…」



豪に"お姫様抱っこ"されていた。



だからか…ふわふわと浮かんでいるような気がしたのは…