「今日もまだご飯食べてないんだ。日払い貯めてスーツ買いたいから」

優也に同情するわけじゃないし、自分で選んだ道だからあたしには関係なかった

「ハンバーガーおごって」

初対面の人間に図々しいなって思ったけど、何か可哀想になってしまって近くのファーストフード店に入った

優也はハンバーガーセットの他にサイドメニュー、あたしはコーヒーを頼んだ

数百円の親切

優也は嬉しそうに食べていた

その幼さが残ってる笑顔は今でも覚えてる