「みんな!!『Cute Boys』のコンサートに来てくれてありがとう!!最後まで騒いで、楽しんでってね!!」


僕がそう言うと、



悲鳴にも似た歓声が会場に響く。



僕は、ステージから見える無数の蛍のようなペンライトの光が大好きだった。



それにファンの子たちが持ってくれているうちわには、色々なメッセージが書かれている。



コンサートは、僕の存在を確かめられる大切な場所だった。





僕たちは、そんなファンの子たちに応えながら、ステージを歩き、歌った。





……里奈ちゃんはどこだろう?




僕が渡したチケットはアリーナ席だったはず。



……絶対見つけるとか言いながら、多すぎて分からないや。