「里奈ちゃん。」



私が光樹と部屋を出ようとすると、りょうくんが私を呼び止めた。




「なぁに?」



「……ステージから必ず里奈ちゃんのこと見つけるから。」




……りょうくんはどうしてこんなに私を気にかけてくれるんだろう。




「……うん。」





やっぱり叶わないとしても、りょうくんを好きでいてよかった。




心からそう思った。