「良介!悪いね。休みなのに。」




「ううん。いいんだ。お疲れさま。」




間もなくして大翔が戻ってきた。




「さて、5人揃ったし話し合いを始めようか。」



大翔がそう言うと、みんながテーブルの周りに集まった。




「今度のシングルのことなんだけど……」



来月の終わりに出す僕たちのシングル。



デビューして2年を記念して、毎月1枚ずつ



5枚のリリースが決定している。




「カップリングに、みんなのソロ曲を1曲ずつ入れていくことは前決めたよね?その順番が決まらなくて……」



「だからさ、俺から入れればいいじゃん。」



「何で〜?僕からがいいよ?」



卓哉と圭悟が揉めて、話が滞ってしまうことはよくある。




どうもこの二人は仲が悪い……。ファンには知られていない秘密。





「ねぇ、圭悟。僕のソロ曲をなしにしてさ、一緒に作詞した歌を入れようよ。きっと話題になるよ。それに、圭悟は2回目立てるし。ね?」




「……本当に?良介、いいの?」



圭悟はもちろんのこと、他のメンバーも僕の発言に驚いている。