月仁さんが私を見た

「佳歩が何も言わないから今年は誕生日忘れられてると思ったよ」

「ごめんね。黙ってて。驚かせたかったの」

月仁さんが私のお腹を摩りながらいつものように「ただいま。びっくりしただろう」って赤ちゃんに話しかけてる


「お兄ちゃんお腹すいたよ」

「ホントに桃花は食いしん坊だなぁ」


「じゃ乾杯しましょう」


私は芋焼酎を出した

「うわっ佳歩これ」

「飲みたいって言ってたから取り寄せたの」

「やったぁー」

月仁さん
お父さんとお母さんの前で
すっかり子供に戻ったみたい