「どうするか決まった?早くしないとチャイム鳴るよ?」


あたしはふと時計を見る。


次の授業まであと5分もない…!!


……。


「…あたしは1週間でも大翔を渡したくない。でもレイプもされたくない……。」


これがあたしの正直な気持ち…。


「ふーん…。杏って欲張りだね。どっちも得ようとする…。」
「でも…、これがあたしの正直な気持ちなんだ。」


そう…。
今更曲げようなんて思わない。


「……言うじゃん。」
「……。」
「じゃああたしが直接奪うね♪バイバイ♪」
「あ…ちょっ…!!」


莢乃が表の顔に戻って空き教室を出ていった。


明日から気まずいよ…。