「さ…莢乃…?」
「……はぁー…。」
「えっ…莢乃!?」


莢乃が深いため息をつく。


その言動や表情は、さっきまでの莢乃とは別人のようだった。


「…大翔から聞いた?あたしたちの関係。」
「うん…。」
「なんて聞いてる?」
「元カノ…って…。」
「…そう。」


この空気…苦手だな…。


「あたしと大翔は3月まで付き合ってた。学校では"美男美女カップル"って言われるほど公認カップルだった。」


確かに……。


大翔も莢乃もモテるよね…。