昼休み。


あたしはいつもどおり大翔の分のお弁当を持って屋上に向かった。


「お待た……せ…。」


なんで……。


なんで莢乃がいるの…?


莢乃あんなに性格いいんだから友達の1人や2人いたっておかしくないでしょ…?


「杏ーっ、食べよ♪」
「あ…うん…。」


いくらなんでも元カノなんだからさ……。


ちょっとは遠慮してくれたっていいでしょ…。


あたし一応彼女なんだからさ…。