達也……。


「達也は…、それでいいの…?」


ムリしてないかな……?


「………おぅ。」


そっか……。


ちょっと間があったのは気になるけど……。


「…だから杏、自分の気持ちをあいつにぶつけて来い。それでもまたダメだったら、ちゃんと幼なじみとしてなぐさめてやるから♪」


達也はあたしの気持ちを知ってたの…?


「……ありがと♪!!」


「おぅ♪」


達也の気持ちを知った以上、それをムダになんてできない。


ううん、しちゃいけないんだと思う…。


だからあたしは、"ごめん"じゃなくて"ありがと"を選んだ。


「戻るか?」


「うんっ!!」


あたしを一番に応援してくれるんだったら、あたしも幼なじみとしてだけど達也のことを応援したい。


"ありがと"


今はその言葉しか浮かんでこないけど、それだけで十分だと思う。


あたしが今一番、達也に伝えたい言葉だから…。