はぁ…はぁ……。


言えた……。


これで許してもらえるなんて思ってないけど…。


でもあたしの過去を聞いてほしい……。


そして少しでも分かってほしい……!!




「「…杏……。」」


「…杏ちゃん……。」


「……杏……♪」


「………杏……。」


みんな……。


「「杏……。」」


帆乃香……達也……。


「…杏、マイク貸して。」


「…うん……。」


握りしめていたマイクを帆乃香に渡した。


「うっ…ふえっ……。」


マイクを離すと、流れていた涙が、どんどん溢れ出して頬をつたった…。