その日の放課後……。


3人で帰る道は、一段と静かだった。


それはあたしたちが誰もしゃべってないから。


帆乃香も達也も、大翔の言葉が衝撃的だったんだと思う……。


~♪~♪~


「…ん?誰のケータイ?」

「……杏じゃない?」と帆乃香。


カバンからケータイを出すと、確かに光っていた。


「……出れば?」

「うん…。」


あたしは通話ボタンを押した。


「もしも……」
『もしもし杏っ!?あたしからのメール気付いた!?』
「……莢乃……?」