「……ありがと。もうここで大丈夫。」
「じゃあ終わるまで達也と待ってるよ。」
「ありがと♪」


2人と別れ、理事長室に入った。


「失礼します…。」
「…京月さんね。座りなさい。」
「はい…。」


理事長は50すぎくらいのおばさんだった。


「さっそく本題に入らせてもらうわね。このチェーンメールの内容は本当なの?」


チェンメを略さずに言った人初めて見た…。


……じゃなくって!!


「…はい……。」


ホントのこと言ったほうがいいよね…。


「……そう。戸籍上では杏月大翔なのね?」
「…はい。」
「ではどうして偽名を使って入学したの?それなりに理由があるのよね?」


……そう来たか…。


できれば思い出したくないんだけどな……。