「ううん…。高校入る前…。」と帆乃香。


「結構前?」


「うん…、たぶん…。」


「じゃああたし覚えてないや♪」


「「他人事だな…。」」


「だってあたしそんな昔のこと覚えてない!!」


そうだよ。


覚えてるわけないよ。


風戸くんみたいなイケメンだったら、あたし絶対忘れないもん♪


でももし……。


帆乃香と達也の言うとおり、昔風戸くんと会ったのだとしたら…。


…どこで?


…どんなふうに?


自問自答していると、あたしたちの家が見えた。


「じゃあまた明日♪」


「おぅ!!」


「バイバイ♪」


あたしたちの家は近いから、行こうと思えばいつでも行ける♪