ガラッ
あたしと帆乃香が教室に入ると、それまでうるさかった教室が、一気に静かになった。
「みんな……どうしたの……?」
「「……。」」
あたしの質問に誰も答えない。
玲花と愛梨ですら、あたしたちを見て固まっている。
「どうしたの玲花と愛梨……。みんなも……、なんで何も話さないの……?」
「おーっす!!」
「「……。」」
「お前らどうしたんだよ?全員して無視か!?」
「……達也、空気読みなよ。」
帆乃香はピリピリとしたオーラを纏って達也に注意した。
そう、いきなりこんな空気の中入ってきたのは達也。