翌日、あたしはいつも通り学校に行った。


ホントは休みたい気分だったけど、昨日話を聞いた帆乃香が、


『絶対学校行くの!!でないと杏は逃げてることになるよ!?』


って言うから…。


半ば強制的に学校に来てる…。


「…杏、大丈夫?」


横から帆乃香があたしの顔を覗き込む。


「うん…、大丈夫だよ……。」


ちゃんと……笑えてるかな……。


笑えてるといいな……。


「…杏……。」


……昔からそう。


帆乃香はムダに勘が鋭い…。


「泣きたいときは泣けばいいよ…。ムリすることなんてない。」


帆乃香には適わない…。