「…あ、そういや雅斗!!」
「何だ?」
「お前に貸したマンガ、もう1ヵ月も返ってきてねぇんだけど。」
「ん?マンガ……マンガ……。」
雅斗は今必死に思い出そうとしているらしい…。
「マンガ……マンガ……、マンガ……?……あぁーっ!!」
突然大声を出したせいで、クラスの視線が俺らに集まる。
「ちょっ…バカ!!何大声出してんだよ!!」
「わりぃわりぃ…。」
「…で、マンガをどうしたんだよ?」
「………なくしたかも。」
………。
なくした……?
「…はぁあ!?」
ヤベ……。
今度は俺が大声出してしまった…。