~風戸side~


文化祭の片付けをしていると、急に雅斗が何かを考えるように言ってきた。


「なぁ大翔…、お前の彼女…、杏ちゃんだっけ?」
「杏がどうかしたか?」


雅斗が杏の話をするなんて珍しいな…。


「俺さ、杏ちゃんの顔…、どっかで見たことあるんだよなー…。」


は……?


「中学とかじゃねぇの?」
「そうかなぁ…?でも……、"杏"なんて名前のヤツいたかな…?」
「じゃあ人違いか別の接点だろ。」
「うーん……。」







幸せの崩壊まで、あと3歩……。