だから莢乃は毎日屋上に来たんだ…。 「それで一昨日の放課後、あたしは杏をハメようと思って、杏を屋上に呼び出した。大翔に告って、わざと最後のキスを杏に見せた。」 「……。」 「まぁやっぱりフられたけどね……♪」 そう言って笑う莢乃の顔は、どこか悲しげで…。 「大翔に告ったこと…、全部が作戦ってわけじゃなかった…。どこかで…、まだ大翔が好きなあたしがいた…。」 やっぱり……!!