「実はあたし…、杏と大翔を引き離そうなんて思ってないもん♪」


……。


「えぇっ!?」
「はぁっ!?」


大翔と見事にシンクロ。


「桜冠と凛桜の交換留学があるって聞いて、成績も結構いいほうだったから、久しぶりに大翔に会いに行こうと思って桜冠に来たの♪」


……。


まさかの発言に言葉も出ない…。


「でもね、大翔に彼女がいて、正直驚いた…。あたしね…、正直、完全には大翔のこと諦めきれなかった。」


じゃあ莢乃はまだ…、大翔のこと……。


「だからね、あたしが邪魔して、簡単に別れるくらいなら、あたしが奪っちゃおうと思ったわけ♪」