「莢乃、ホントだよ。」


大翔が嘘なんてつくはずがないじゃん…。


「杏…、それ…信じるの…?」


黙って頷いた。


「現実を見たのに…?」


コクッ


「そこまで大翔を信じるの…?」


コクッ


「ははっ……」


莢乃の肩が震えだした。


「……バッカじゃないの!?いくら大翔が言ってたことでも、あれを見た以上、聞いたことより見たことを選ぶでしょ!?杏おかしいよ!!」


おかしい……?


……そうかもしれない。


ハタから見たらね…?