~風戸side~


毎日昼休みには、俺は屋上にいる。


友達はもちろんいる。


ただ教室がうるさいだけ。


特に女子の甲高い声は邪魔だ。


静かな場所を求めて、俺は決まって屋上でメシを食う。


食い終わったし…。


そろそろ戻るか…。


……ん…?


なんだこれ…?


布…?


「あたしのランチョンマット!!」


ランチョンマット…?


この布のことか…?


「はぁー…見つからないか…。」


女……。


顔はかわいい系だな…。


背は…、俺とあまり変わらないか…?


まぁとりあえず…。


「これ…、あんたの?」