「…あ、杏、自販行かない?」
「いいよ♪あたしも喉乾いた!!」


あたしと帆乃香は、財布を持って自販に向かった。


「結構すいてたね。」
「早く買えてよかったよ♪」
「教室戻ろ?」
「うん。」


あたしは買ったばかりのジュースを飲みながら歩いた。


「……あ…、杏…。」
「ん?どうしたの帆乃香?」
「風戸くん…。」
「えっ…?」


帆乃香に向けていた目を前に移した。


「あ……。」


目の前にいたのは…、屋上にいるはずの大翔…。