ねえ。 莱が1番最初に笑ったのは いつだっただろう。 「もう先生なんか知らないもんっ! 先生なんて大嫌い! こんな施設、出ていってやるんだから!」 …――ああ、そっか。 くだらないことで先生と喧嘩して、 あたしがふて腐れて 施設を飛び出したあの日、 莱はあたしを探してくれて、 むくれるあたしの隣に座り、 ふわり、と優しく笑ってくれたんだよね。 *02:Age6/笑顔