なんだ、それ
…可愛いこと言いやがって。
 
 
俺、バカみてーじゃん。こんなことで怒って。
 
 
『…ゴメンなさい』
 
 
上目遣いで俺を見てくる宮下。こいつ、俺の理性飛ばす気か!?!?
 
 
「いや、俺も悪かったし。ゴメンな?」
 
 
そう言うと、宮下は優しく微笑んだ。俺もその笑顔につられて笑った。
 
 
『…先輩、好きです!!』
 
 
えっ!?
 
 
「な、なんだよ急に」
 
 
『いえ、なんか言いたくなって!』
 
 
ホント、可愛いすぎ。
 
俺は思わず宮下にキスをした。少し激しいキスを。
 
 
宮下は苦しそうにしてたけど、そんなのお構い無し。
 
 
お前が可愛いのが悪りーんだよ?
 
 
「…奏枝」
 
 
『ふぇ////?』
 
 
思わず、口に出して呼んでしまった。
 
まぁ、前から名前で呼びたいとは思ってたし、いいか。
 
 
宮…奏枝は顔を真っ赤にして戸惑ってるし。
 
 
「…お前可愛いすぎ」
 
 
『えっ////!?』
 
 
 
こいつを好きになってよかった…
心からそう思う。
 
 
奏枝、覚悟しとけよ?
 
 
 
【君に届け】亮side
        fin