【君に届け】その後一
*亮side*
あの学園祭の企画の時、素晴らしい商品が欲しいと宮下が言ったもんだから、思わずキスをした。
実を言うと、キスは別に素晴らしい商品とかじゃなくて。
俺がしたくなってやっちまった…みたいな。
キスした後、宮下は顔を真っ赤に染めて俺を見上げて言った。
『…もう1回して下さい…////』
俺の思考は停止。
こいつ、なに言ってんだ?もう1回って…
俺は理性が飛びそうなのを必死に抑えた。
「…ったく。しょうがねーな」
そう言って、またキスをした。今度はさっきみたいなキスじゃなく、少し激しいキス。
『ンん…っ!ふぁ…やぁ…////』
「…嫌?」
『あ、違っ…////』
フッ…
可愛い奴。
ちょっと意地悪してみただけだってのに、この反応。
ホント、こいつには参る。俺の理性を簡単に飛ばそうとする。
「バーカ!…もうそろそろ行かねーと、大地が心配するだろうし、行くか」
『はい…////』
まだ顔が赤い宮下。
こんな顔、他の奴にはぜってー見せたくねぇ。