その後は、ホテルに行った。

千尋さんに“そういう”つもりはなくて、誘ったのは僕。



千尋さんと居ると落ち着く。



家に帰っても眠れなかったし、この頃は特に眠れてなかったから、部屋に着くやいなや、僕はベットにダイブした。


「楽しいって思ったの、初めて。」



人と居て落ち着くのも、眠くなったのも初めて。



「それは良かった。」


千尋さんは、にっこりしてくれた。

「ゆっくり寝な?寝れる時に寝た方がいい。」




千尋さん、千尋さん。

懐いても、いい?


「…千尋さん。添い寝、して?」



僕に掛け布団をかけてくれてる千尋さんに言った。

「はいはい。」



にっこりしたまま、布団に入ってくれた千尋さん。