「だってさっき電話切ったでしょ?忙しいんじゃない?」
スーツだし。
仕事なのかな?
「あぁ。君からかけてたら、電話代かかるでしょ?」
ほら、やっぱり。
こういう人だから、信じてみたいって思っちゃう。
人は、血のつながりさえ信用出来ないのに、こんな人だから、信じてみたいっいぇおもっちゃうじゃん。
「そんな事まで、考えてくれてたの?」
「まぁ、ね。それより。、腹減らない?俺、昼飯食い損ねたから、どこか行こう。って、こんな中途半端な時間に食わないか」
千尋さんはへらへら笑いながら言った。
「僕は食べないけど、付き合うよ?」
僕は言った。
僕のせいで、昼食が取れなかったって事は分かってる。
「そう?じゃぁ…」
千尋さんは車を発進させた。
どこに行こうかなー、なんて独り事を言いながらドライブした。