だって所詮は、みんな同じ。 他人は他人。 誰も僕の中に入ってこようとはしない。 「僕“なんか”なんて言うな。」 哀しそうな、怒ってる様な、 複雑な表情だった。 「困った時は、連絡して。…気が向いたらで、良いから。」 僕が答えなかったから、彼は続けて話した。 言葉を聞きながら手渡された、クリップでまとめられたお金と名刺。 僕は何も言わずに受け取って、ホテルを後にした。 調子、狂うなぁ… 参った