相変わらず千尋さんは定時で帰ってきてくれる。

「パパー!おかえりー!」


愛は千尋さんが帰ると、決まって玄関まで走っていって千尋さんの胸にダイブする。

「愛ー!」

千尋さんはそれを受けとめて、愛を抱っこしながらリビングに入ってくる。


「おかえり。」

その光景をにこやかに見守りながら僕はリビングで千尋さんを待つ。
すると千尋さんは愛を抱っこしたまま、僕に“ただいまのキス”をする。


「パパ!愛にはー?」

愛はそれを見て必ずそう言う。


「ごめんごめん」と千尋さんは愛にもチュッとキスをすると、愛は満面の笑み。



毎日がこんなに微笑ましい。



そして千尋さんが着替えてる間に、愛と夕食を食卓に配膳する。




愛が産まれてからも、毎日同じ事の繰り返しだけど
何の苦でもないこの生活。



絶対に壊したくない、僕の全て。