起きたのは、もう昼過ぎで


ベットの隣で千尋さんも寝てた。

父さんと百合子さん、千尋さんのお父さんとお母さんが来てて一緒に赤ちゃんを見に行った。


みんなが「よく頑張ったね。」って声をかけてくれるたびに、落ち込んでた自分が恥ずかしくなったと同時に、嬉しくなった。




ねえ、赤ちゃん。

名前はまだ決まってないけど、ぐずぐずなお母さんだけど…
僕を選んでくれてありがとう。

貴女は、男に生まれたかったとか、産まれてこなきゃよかったとか、思わないでね、




貴女の人生は、僕が楽しくしてみせるよ。



“産まれてきてよかった”




そう思える、素敵な人生になりますように……