やめて…
そんな呆れたような顔で、僕を見るな…。


「……。」


そんな目を、僕に向けるな。


「先生も言ってたろ?このままじゃ子供も優貴も危ないって。」

そんなの…


今までだって、食べなくても生きてこれた。
そんなに簡単に、“死”は来ないって千尋さんは知らないだけでしょ?



「食べたくないの!点滴してるから平気だってば!」


どーだっていいんじゃん、僕なんて。



「そういう問題じゃ…」


「うるさいなぁ!帰ってよ!!」



自分でも、こんなに大きな声がでるんだとびっくりした。

千尋さんは無表情で、病室を出ていった。



「…っ……!」


ベットに横になると、涙があふれて止まらなかった。


僕くらい、僕の事を考えてあげなきゃ…
誰が僕の事だけを心配して、励ましてくれるの…?