式場も日程もドレスも決まって、ばたばたと慌ただしかった分早く当日がきた。

父さん、百合子さん、タツヤ、お父さん、お母さん、店長、ハル、千尋さんの職場の人が集まってくれて、賑やかに式は行われた。


ドレスなんて恥ずかしかったけど、みんなが褒めてくれて嬉しかった。
髪をセットしてくれた、あの美容院のお姉さんのお陰だ。



新婚旅行はグアムに行って、有意義な2泊3日を過ごした。




僕は二十歳になって、誕生日には千尋さんと一緒にお酒を飲んだ。




なんでもない日々でさえ、僕の思い出になる。
もう続けて3年になる日記は、3冊めになった。

写真を貼りすぎて日記帳は不格好に広がってしまっているけど、僕の思い出の塊。



毎日の中で嬉しい事を見つけるのは、僕の得意技だ。




正式に夫婦になってから、本屋のバイトは辞めた。
職業は、専業主婦です☆なんて軽々しいものじゃないけれど…

毎日の掃除も洗濯もご飯作りも楽しくてたまらなかった。


自分の時間も作れて、充実という言葉以外の何物でもない生活を送った。





千尋さんとはたくさんの思い出が増えていくばかり…
そして毎日“すき”が募る。