見えないと泣いて泣いて…
見えない誰かに助けを求めて、たくさん間違えた。
だけど、それは間違っていないんだ、と教えてくれた最愛の人。
どうしようもなくなって、うずくまって止まってた僕に歩き方を教えてくれた。
人間というものは、愚かで浅はかで救いようもない下らない生き物だと思っていた嘗て。
自分を含めた“人”を冷たい目で見ていた頃。
なんの希望も光も無くて、終わりの見えない真っ暗な廊下を這いつくばって何となく、でも必死に生きていたあの頃。
ぽつんとしていた僕を見つけて注ぎ込まれた1つの光。
それが今でも僕を照らしてくれてる…
だから僕は気付いてもらえて、今の位置に居るんだ。
此処はもう暗くなんてない。
光しかない場所で、これからも僕は生きていくんだ…。
それは僕だけじゃ無理だった事。
どこか見下してた世界は、色がついてから初めて見えるものがいっぱいで…
僕自身も彩られて…
憂いに生きる人達は、僕よりもはるかに上に居る事も。
見下していた自分がどれだけ世間知らずだったのかも、日の当たる場所に来て初めて分かった。