「ちーちゃん、これ婚約指輪じゃなきゃダメ…?」


僕は千尋さんの目を見て言った。


「え?どういう事?」


千尋さんはきょとんとして僕の目を見返した。



今すぐにでも、千尋さんのものになりたい…。

ねぇ“思った事は言う”の約束は、此処では絶対でしょう?



「僕のコレカラを全部あげる。」


プロポーズなんて、そんな格好良いものじゃない…



「千尋さんのコレカラを僕に預けて…?」


ただ、“約束”を守ってるだけ。



「一緒に生きる事を誓うには、」



“それ”をさらに強力なものにするために…



「僕と千尋さんと、」


より強い思いを…毎日募る“すき”を…



「他には何が要るかなあ?」


貴方にぶつける…