家に帰ってお風呂に入って、千尋さんと一緒にベットに入った。


千尋さんはいつもよりきつく僕に抱きついって言った。




「起きたら居ないとか、無しだからな?」



あの日の事、思い出してるんだ…
そんなに心配してくれてたんだ…


「うん。」


僕は、もうどこにも行かないよ。
千尋さんの腕の中が僕の居場所でしょう?


こんなに良い事続きで、罰が当りそうだ…




起きたら、今日の事が夢だったんじゃないかと思ってしまうくらい、楽しい時間だった。


千尋さんと寝てると、いつも思う。




本当はまだ病院のベットの上に居て、長い夢を見てるだけなんじゃないか。




僕が望んだ通りになるこの世界は、偽物かもしれなって…