僕の毎日はあの頃と変わらない。
身体が治るまでは千尋さんが家事をほとんどやってくれてたけど、もう僕が家の事をやるようにしている。
千尋さんは「花嫁修業だ」なんて言って笑ってたけど、僕は千尋さんが「嫁」と言った事に関して嬉しくてたまらなかった。
千尋さんより早く起きてお弁当を作る。
料理教室は、あれから何も言わずに行かなくなったけど僕はどんどん料理のyでが上がってる様なきがする。
時間になったら千尋さんを越しておはようのキス。
幸せだなぁ…
やっぱりすきな人の為にする事は、苦でも何でもない。
顔を思い浮かべれば、何でもできる気がする。
「お、味噌汁だ。」
千尋さんは毎日僕を褒めてくれる。
僕は謙遜して、まだまだだよと言うけれど千尋さんは充分だ、と必ず返す。
千尋さんがスーツに着替えて、ネクタイを結ぶのも僕の仕事だ。
今日も1日頑張ってね、の気持を込めてそうした。
結び方も知らなくて、千尋さんが教えてくれた。
不格好なネクタイも喜んでくれて、ネクタイはそのままの形で千尋さんと一緒に家に帰ってくる。
千尋さんを笑顔で送り出して、2人分のキス。