どちらからとなくキスをして、久しぶりに身体を重ねると涙が出た。

「なんでいちいち泣くかなぁ?」


千尋さんは、僕が泣くのが苦手だ。
どうしていいのか分からなくなるみたい。



千尋さんは必ず頭を撫でて抱きしめてくれる。

それで良いんだよ、千尋さん。


それだけしてくれれば、僕は充分幸せだから…




「俺が泣きたい!」

と千尋さんは笑いながら言った。



そうして向かい合って、おやすみのキス。



こうすれば、何も考えないで千尋さんの体温だけ感じて眠れる。






千尋さんは、僕との生活でどんな事を思うのかな?